同食堂の趙娟華マネージャは取材に対して、「おいしい料理を作ることだけを考えている。栄養あるフレッシュなおかずを学生に提供したい。そのため、今年から新しいおかずを5種類提供し始めた。オシャレの最先端を行く今の学生の好みにも合わせた。食堂のおかずがずっと一緒だと、学生の必要を満たすことができない」と語った。
ネットユーザーの間で話題になっているちょっと「グロテスク」なおかずを提供しているのは同学院だけでなく、中国の多くの大学食堂でも提供されている。
例えば、福建師範大学には月餅とトウガラシの炒め物があり、湖南大学には、ミカンとスペアリブの料理がある。また、北京体育大学にはスイカとバナナの炒め物があり、復旦大学(上海)には、マンゴの揚げ物がある。これらのおかずは、メディアにも度々取り上げられ、多くの人がそれらを味見しに行っている。
なぜ、中国の大学ではこのようなちょっと「グロテスク」なおかずが提供されるのだろう?湖北省武漢市のある大学で後方支援業務を担う会社の責任者は、「料理の系統ではなく、学生の好みがまず考えられる。堅く決められたメニューはない。学生の必要を満たすために、創造力と想像力を働かせるようコックらにすすめている。大学というのは元々、新しいものを作ったり、想像力を働かせたりする必要がある場所なのだから。学校は、多くの制限を作る必要はない」との見方を示す。
「グロテスク」な料理は栄養素が高くないのでは?という声に関して、北京栄養士協会の劉蘭・事務局長は、「果物と野菜を組み合わせるのはいいこと。中には果物や野菜がきらいな学生もおり、このような斬新なおかずは学生にとってフレッシュ。学生の果物の摂取量を増やすことができる。また、果物と肉を組み合わせることで、おかずの口当たりを良くし、学生も食欲が出る。例えば、パインと肉の組み合わせ」としている。
そして、「果物のビタミンは高温になると、壊れてしまう。そのため、このようなおかずを提供する場合は、果物を炒める時間を短くしたほうがいい」とアドバイスしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年3月10日