中国国家衛生・計画出産委員会は24日、定例記者会見で、小児科の専門医師が不足しているため、中国医科大学、重慶医科大学など8大学に、小児科の専門学部を設置し、今年から学生を募集する計画であることを明らかにした。これで「小児科専門学部」が復活することになり、2020年に、各省の少なくとも大学1校に小児科専門学部が設置される計画だ。北京日報が報じた。
初期段階の統計では、中国の医療機関のうち、小児科専門(アシスタント)の医師は約11万8千人。それに対して、児童の数は計2億2600万人と、児童1000人に対して専門医師が0.53人しかいない計算になる。先進国は児童1000人に対して専門医師が0.85‐1.3人おり、それを下回っている。
小児科の専門医師が不足していることについて、前出委員会医政医管局の焦雅輝・副局長は、「小児科は、職業リスクが高く、所得や待遇が悪く、患者とのトラブルも多い。そして、勤務時間が長く負担が重い。そのため、これまでずっと小児科の医療スタッフの流失が続いていた」と説明する。
第13次五カ年計画(2016‐20年)期間中、小児科専門学部の募集人数が1年当たり4000人から5000人に引き上げられる計画。そして、20年に、小児科の医師を14万人以上にし、児童1000人当たりに対して専門医師が0.6人以上いるようにする計画だ。
「人民網日本語版」2016年2月26日