今年から全面的な2人っ子政策が正式に実施されることをうけて、2人の子供の出産と育児を検討する家庭がますます多くなっている。では「1家庭に2人の子供」とは一体どのようなことになるのだろうか?このほど広州で公表された二人っ子の家庭に関するインターネットアンケート結果では、子供を1人多く出産、育てることで、半数の家庭で2千元(約3万4千円)以内の費用が増加するほか、二人っ子の家庭には子育てによるストレスや家庭内の矛盾などの問題が生じるという。新快報が伝えた。
半数近くの家庭が住宅ローン抱える
今回のアンケートは、計1万2千の二人っ子家庭を対象にインターネットアンケートを実施。アンケートでは二人っ子家庭を悩ます最大の問題は経済的負担ではないことが判明した。60%近くの二人っ子家庭が、二人っ子がもたらす経済的負担を「普通」または「とても少ない」としている。アンケートによると子供を1人多く出産、生育することで、半数の家庭で増える経済的負担は2千元以内であり、そのほとんどが食費とおむつなどの日用品だった。同時に65%の家庭が二人っ子の養育費が家庭の月平均可処分所得の三分の一以下だと回答している。
しかし、70%以上の二人っ子家庭は2人の子供を育てる一番の必要条件が「お金があること」としている。アンケートデータによれば、半数近くの二人っ子家庭が住宅ローンを抱えており、4割の二人っ子家庭が現在、住宅や自家用車の買い替えを検討している。つまり住宅購入に比べると、二人っ子がもたらす支出はそれほど負担にならないということだ。
「苗字争い」、「養育争い」が家庭争議引き起こす
またアンケートでは二人っ子がもたらす最大の負担は「養育の難しさ」だとしている。半数を超える二人っ子家庭が「1たす1は2以上」と感じている。アンケートを実施した朱昱子さんは「二人っ子家庭には新しい問題が生じている。小さい問題としては1人目と2人目が互いにやきもちを焼いたり、2人の子供が寝る前に母親を取り合うといった類の争い。大きい問題としては、苗字争いや養育争いなどで、場合によっては家庭争議となることもある」と話す。