まもなく訪れる申年(丙申年)には、「三猿」という暦法上で極めて珍しい現象が起こる。旧暦元旦(2月8日)は、猿の年・猿の日・猿の刻という3つの「猿」が揃い、全国民は、ひときわ目出度い新年を祝う。信息時報が伝えた。
古代中国では、「十干十二支」による紀年、紀月、紀日、紀時 が使われていた。「十干」とは、甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)。また、当時は十二支による紀年法も採用され、「子-鼠」「丑-牛」「寅-虎」「卯-兎」「辰-龍」「巳-蛇」「午-馬」「未-羊」「申-猿」「酉-鶏」「戌-犬)」「亥-猪」といった具合に、12種類の動物がこの十二支に対応していた。つまり、「申」は「猿」であり、その逆もしかりである。
中国の旧暦における十干と十二支の組み合わせでは、「申」には「猿」の字をあてる。旧暦丙申年は「猿年」だ。旧暦丙申年の春節(旧暦1月1日)の庚申日は「猿日」となる。「申の刻」は「猿の時」であり、毎日午後3時から5時がこれにあたる。これにより、旧暦丙申年の春節は、「三猿」が揃って新春を迎えることになる。これは暦法上極めて珍しい現象であり、前回は、今から96年前の1920年2月20日の春節(庚申年)に巡ってきた。次は、60年後の2076年(丙申年)2月5日の春節となる。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年2月5日