2日ほど前から、微信(WeChat)のソーシャル機能「モーメンツ」で心温まる動画が繰り返し転載されている。動画に登場する白髪の老人は、息子に一目会いたいと医師である息子が勤める病院に出向いた。しかしいくら待っても、一言も交わすことができないため、業を煮やした父親は、息子に診察してもらうための受診手続を行った。中国放送網が伝えた。
救急救命科で働く息子は患者に「どこが具合悪いのですか?」と尋ねるのが習慣になっている。だが今回彼が聞いたのは、「息子よ、私はどこも悪くない。ただお前にちょっと休んで、水の一杯でも飲んでもらいたかっただけだ」という言葉だった。そこで彼は初めて自分の目の前に座っていたのが自分の父親だと気づいたのだった。ラジオ番組・中国の声「新聞晩高峰」の報道を引用して中国放送網が伝えた。
これは医療現場を題材にしたフィクションではない。実在の人物と本当に起きた出来事を撮影した動画だ。動画に登場する救急救命医は、この物語の主人公の北京大学人民病院救急科の遅騁医師。