中国科学技術大学が26日に発表した情報によると、同校の潘建偉氏、陸朝陽氏が率いる研究チームはこのほど、半導体量子ドットに基づく高効率・高不可弁別性の単一光子源を世界で初めて実現した。その総合性能は世界最高水準に達しており、固形の大規模な光子もつれおよび量子情報技術の実現に向け科学的基礎を固めた。世界的に権威ある学術誌「フィジカル・レビュー・レターズ」「ネイチャー」が、同成果を紹介した。人民日報が伝えた。
潘氏、陸氏らは2013年に量子ドットパルス共鳴励起に初めて成功し、世界で不可弁別性が最も高い単一光子源を生み出したが、その蛍光の収集効率は低かった。今回は実験と技術の改善により、蛍光の収集効率を高めた。その結果、実験によって生成された単一光子源の収集効率は66%に、単一光子性は99.1%以上、不可弁別性は98.6%以上に達し、世界で総合性能が最も優秀な単一光子源となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年1月27日