20日午前、商務部(省)は定例記者会見を開催し、2015年の中国の商務活動の運営状況をメディアに報告した。沈丹陽・商務部報道官は、「2015年の輸出入減少」に関する記者の質問に答え、輸出入の成長率は下がっているが、国際的に比較すれば、中国の輸出の成長率は世界の主要エコノミーや新興市場国を依然として上回っており、世界市場のシェアも安定の中で高まりを見せ、対外貿易の発展の質と効果は一段と高まっていると語った。中国経済網が伝えた。
税関の初期段階の統計によると、2015年、全国の輸出入総額は24兆5800億元で、前年比(以下同様)7%下がった。このうち輸出は14兆1400億元で1.8%減、輸入は10兆4500億元で13.2%減だった。ドルで計算すると、全国の輸出入総額は3兆9600億ドルで8%減、このうち輸出は2兆2800億ドルで2.8%減、輸入は1兆6800億ドルで14.1%減だった。
2015年に輸出入が減少した原因について、沈報道官は次の4つの面からの説明を行った。
第一に、貿易方式から見ると、加工貿易の輸出入の減少が比較的大きく、昨年の加工貿易の輸出は7978億ドルで10%近く減少した。対外輸出に占める加工貿易の割合はこれまで非常に高く、40%余りだった。かつては50%を上回ったこともあったが、2015年には35%にまで縮小した。もし10%の減少がなければ、この割合はより高かったとみられる。
第二に、商品から見ると、従来型の労働集約型製品の輸出の減少が比較的大きい。電気機械製品や資本財の輸出はほぼ減少していないものの、軽工業製品や紡績製品など従来型の集約型製品は消費類に属するが、こうした製品は、国際市場の変化に伴い、成長させるのが難しくなっており、輸出が減少することとなった。