中国環境保護部(省)はこのほど、「2015年中国自動車汚染防止年次報告書」を発表し、2014年の全国の自動車排ガス汚染状況を明らかにした。中国の自動車生産・販売台数は6年連続で世界一となり、自動車の排ガス汚染は中国の大気汚染の重要な発生源、煙霧・光化学スモッグの重要な原因となっており、排ガス汚染防止の緊急性は日増しに高まっている。人民網が伝えた。
中国環境保護部汚染防止司の汪鍵副司長によると、中国の自動車保有台数は持続的に増加している。2014年、全国の自動車生産台数は2372万3千台、販売台数は2349万2千台。うち、現行の排ガス国家基準を満たした「緑標車」は93.2%を占めるが、基準を満たしていない「黄標車」が依然6.8%を占めている。
汪鍵副司長は「モニタリングによると、自動車保有台数の急激な増加に伴い、都市の大気は煤煙と排ガスによる複合汚染という特徴を呈するようになり、人々の健康に直接的な影響を及ぼしている。2014年、中国の自動車の汚染物質排出量は4547万3千トンで、2013年より0.5%減少した。うち、窒素酸化物(NOx)は627万8千トン、粒子状物質(PM)は57万4千トン、炭化水素(HC)は428万4千トン、一酸化炭素(CO)は3433万7千トン。自動車は汚染物質の重要な排出源であり、自動車が排出するNOxとPMは全体の90%以上、HCとCOは80%以上を占めている」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年1月20日