――私たちは開放的な発展を堅持し、発展の成果を各方面に行き渡らせなければなりません。経済グローバリゼーションの時代において、各国は国を開放して国家建設を行い、世界範囲でより自由かつスピーディーな生産要素の流動を促進する必要があります。各国は多国間貿易体制を共同で維持し、開放型の経済を構築し、話し合い、共に構築し、分かち合えるようにしなければなりません。互いの発展の選択を尊重し、相互に発展経験を参考にして、それぞれのアプローチで発展を成し遂げ、発展の成果を各国の人々が共有できるようにするべきです。
――私たちは全面的な発展を追求し、発展の基礎をより堅固なものにしなければなりません。発展の最終目的は人々に恩恵をもたらすことです。貧困をなくし、国民生活を保障すると同時に、社会の公平と正義を守り、誰もが発展の機会を享受し、発展の成果を享受できることを確実に保証しなければなりません。経済、社会、環境の協調的発展を実現し、人と社会、人と自然とが調和し共にある姿を実現するよう努力するべきなのです。
――私たちは革新的な発展を促進し、発展の潜在力を十分に発揮させなければなりません。革新は活力をもたらし、革新は原動力を生みます。発展の過程で起きる問題は発展を通じてしか解決できません。各国は改革と革新によって発展の潜在力を喚起し、成長の原動力を増強し、新たなコア競争力を育成する必要があります。
議長とご列席の皆様
ポスト2015年開発アジェンダは高基準のタスクリストであり、ずっしりと重い誓約書でもあります。「計画一割、実行九割」。私は国際社会が協力を強化し、ポスト2015年開発アジェンダを共に実行し、協力・ウインウインを実現すべく努力することを提案いたします。
第一に、各国の発展能力を増強するべきです。発展はつまるところその国自身の努力にかかっています。中国には「腹量りて食らい、形を計りて着よ」という言葉があります。各国は自国の持つ特徴に基づいて、その国の国情に合った発展戦略を策定すべきです。国際社会は発展途上国の能力開発強化を手助けし、途上国の実際のニーズに基づき、それに的を絞った支援とサポートを提供する必要があります。
第二に、国際発展環境を改善するべきです。平和と発展は互いに補完し合うものです。各国は国際平和を共に守り、平和で発展を促し、発展で平和の土台をかためるべきです。発展には良好な外部の制度環境も必要です。国際金融機関は管理改革を加速し、多国間開発機関は発展資源を増やす必要があります。