▽消費者権益の保護、中韓自由貿易協定……ショッピングのしすぎに注意
「ダブル11(11月11日)」の激安セールが数日後に迫っている。李総理は、訪問先の韓国からショッピング好きに良いニュースを届けるのを忘れていなかった。中韓の消費者権益保護に関する覚書は、「海淘族(海外の通販サイト利用者)」が安心して品物を購入し、使用できるようにするためのものだ。双方はさらに、中韓FTA(自由貿易協定)の枠組み内における貨物貿易に対し、効率的・規範的な税関管理を実施する。
これを受けて、あるメディアは次のように報じている。「(中韓両国の)Eコマースのプラットフォームは築かれ、オンライン決済も可能になり、物流ネットワークも整備された。さらには李総理がクロスボーダーの消費者保護まで整えてくれた。あなたのショッピングカートはまだ空のまま?」--。
▽パンダ、1日生活圏、観光年……旅行好きに「ボーナス」
国と国の交わりは国民同士の関係で決まる。現在、中韓の人的往来は年間のべ1千万人を上回り、毎週に約1千便の国際線が両国間を飛び交っている。両国はすでに「1日生活圏」に入った。
中韓FTAの構築と合わせ、経済・貿易・財政・金融協力とマクロ経済政策の協調を強め、中日韓FTA、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉を推進することは、李総理の今回の訪韓における重要な内容の1つだ。今年6月、中韓両国はFTAに調印した。中国は中韓FTAの中で、韓国の旅行会社が中国で訪韓客、もしくは第3国を訪問する観光客を募集することを認めることを検討するとしている。
李総理は1日、ソウルで「中国観光年」の閉幕式に出席した際、挨拶の中で「韓国での『中国観光年』の開催はゴールではなく、新たなスタート。来年は、『韓国観光年』が中国で開催される。中国政府は多くの中国人が韓国に旅行に訪れるよう奨励する。韓国の皆さんにも中国を訪れ、雄大な景色を堪能してもらいたい」と述べた。
両国の関係部門はこのほか、パンダ保護協力に関する覚書に調印した。韓国聨合ニュースの報道によると、中国はすでに、韓国のテーマパーク「エバーランド」に1対のパンダを貸与することを考慮しているという。もし順調にいけば、韓国の子供たちは来年上半期にも可愛いパンダの赤ちゃんを見ることができるかもしれない。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年11月3日