整形外科の手術には多くの人、複数の科の協力が必要であり、医療資源の不足が患者のたらい回しなどの不便をもたらすというイメージが強いが、幸いにして、この局面は近い将来に改善されそうだ。2015年成都国際整形外科フォーラム、四川省医学会第19回整形外科学術会議で発表された情報によると、四川省医学会整形外科専門委員会主任委員、成都大学附属病院首席専門家兼整形外科主任の李開南氏が開発を担当した整形外科手術ロボットが、来年より臨床応用を開始することになった。四川新聞網が伝えた。
李氏によると、開発中の同ロボットは成都大学、電子科技大学などの科学研究力と、医学・建機・情報工学・アニメなどの多学科の技術を融合したもので、完全に独自の知的財産権を持つ。手術中のリアルタイム3D映像に基づくロボットの正確な測位により、手術の誤差は最低限に抑えられる。低侵襲で安全性が高く、最も理想的な状態であれば、患者は術後の翌日にベッドを下り歩くことができる。
李氏は、「手術ロボットは遠隔操作も可能だ。条件を満たせば、1台のパソコンと連結させるだけで、手術の遠隔操作が可能だ。医師と患者の手術関係は、ゼロ距離によって結ばれるとは限らなくなった。医師の操作の時間と場所をフレキシブルに調整し、患者の転院といった苦しみを大幅に減らすことができる。ロボットは来年、臨床応用を実現する」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年9月28日