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ヘルスケア製品・白物家電に力を入れるシャープ

人民網日本語版 2015年09月01日08:22
ヘルスケア製品・白物家電に力を入れるシャープ

シャープといえば「液晶の父」とのブランドイメージを想起する人が多いが、新たにシャープの中国法人・夏普商貿(中国)有限公司の総裁に就任した酒井功氏は、「このような言い方ではシャープのブランドイメージを語り尽くしたとはいえない」と話す。「北京商報」が伝えた。

酒井総裁はこのほど取材に答える中で、「シャープは液晶テレビを看板商品と位置づけ、先端技術で製品の差別化をはかり、市場シェアを引き上げたい考えだ。またヘルスケア製品の販売規模も徐々に拡大し、液晶テレビの規模に近づけようとしている」と述べた。

シャープはこのほど北京にある蘇寧電器チェーンの聯想橋店にさまざまな種類の製品を集めた体験販売旗艦店を開設した。ここを通じて消費者に総合家電ブランドのイメージを広めるのが狙いだ。

シャープの空気清浄機は日本市場では10数年連続の売上1位で、シャープは日本での成功体験を中国でコピーしたいと考えている。酒井総裁は2011年にヘルスケア部門の責任者となり、中国の国家衛生・計画出産委員会の認可を受けた空気洗浄機をうち出し、シャープを中国空気清浄機市場で3位に押し上げた実績がある。

酒井総裁は、「シャープは今月、8Kスーパーハイビジョンテレビの最上級モデル新製品を発売するのに続き、近くヘルスケア家電の新製品を相次いで発売する予定だ。空気清浄機分野では、空気洗浄機の新製品を来月市場に投入するほか、シャープ史上最高のクリーンエア供給率(CADR)を誇る新製品も年末までに中国市場に投入する計画だ」と話す。

シャープは空気清浄機以外の白物家電にも力を入れており、たとえば浄水器はすでに製造が始まり、新製品が市場に登場する見込みだ。日本製造の多ドア冷蔵庫も9月に中国に導入される。この冷蔵庫は消費者のニーズに合わせて冷凍室のサイズが大きくなっている。また日本で人気のハンディタイプ掃除機も投入される。シャープの製品は日本のハンディ掃除機の中で充電時間が短く、稼働時間が長いという特徴があるほか、布団用のノズルがついており、ダニ退治にも効果がある。

シャープの多ドア冷蔵庫の売上高は今年1~8月に前年同期比98.8%増加し、市場の平均増加率を大幅に上回った。酒井総裁は、「シャープは強みのある製品をよりどころにして市場全体のシェアを高めたい考えだ」と話す。家電アナリストの梁振鵬氏は、「シャープのさまざまな動きから白物家電事業を大きく強くしようという酒井総裁の決意が伝わってくる。現在の数々のデータからわかるように、白物家電はシャープ発展の2本目の脚であるだけでなく、今のような発展が続けば、将来はシャープの業績成長を引っ張る新たなエンジンになり得る」と話す。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年9月1日

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