現地時間の15日、日本政府は2017年3月に福島の原発事故で被害を受けた大部分の地域の避難指示を解除し、住民を帰郷させると発表した。放射能汚染が最も深刻な地域である福島県飯館村を取材すると、地震から4年以上が過ぎても被災地の再建の歩みが計画より大きく遅れ、住民の帰郷にはまだ時間がかかることが明らかになった。
除去された汚染土壌が黒い袋に密封され、以前は田んぼだった場所に置かれている。かつて牛300頭が飼育されていた牛舎は空っぽで、汚染が深刻な小学校には村の全人口が避難したことから誰一人姿は見えない。
福島再生会の担当者、田尾陽一さんは、政府は費用をかけて除染したが、住民は安全かどうか不安で戻ってこれないと語った。子どものいる家庭は戻る決心がつけられず、政府が2年後に避難の取り消しを決定するなら、住民と再建の対策を話し合う必要があるとした。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年6月19日