米財務省が現地時間15日に発表した最新統計データによると、中国は4月、米国債保有額を24億ドル(約3千億円)増やし、「最大の米国債保有国」の座をキープした。中国新聞社が伝えた。
同データによると、中国の4月米国債保有額は1兆2634億ドル(約156兆1千億円)で、前月(修正値)の1兆2610億ドル(約155兆8千億円)を上回った。中国はこれで、2カ月連続して米国債保有額を増やしたことになる。昨年9月から今年2月まで、中国は米国債保有額を減らし続けてきた。減少額を月別にみると、9月34億ドル(約4200億円)、10月136億ドル(約1兆6800億円)、11月23億ドル(約2800億円)、12月61億ドル(約7500億円)、1月52億ドル(約6400億円)、2月154億ドル(約1兆9千億円)。2月には、日本が中国を抜いて最大の米国債保有国となったが、中国が翌3月に373億ドル(約4兆6千億円)を一気に増やしたことから、再び世界最大の米国債保有国に返り咲いた。
一度の調整を経て、中国の4月の米国債保有額は、1年前とほぼ同じレベルをキープ、総額1兆2632億ドル(約156兆1100億円)だった。
中国に続き世界で2番目の米国債保有国である日本は今年2月、保有額を112億ドル(約1兆3800億円)減らし、総額1兆2157億ドル(約150兆2200億円)と、2014年5月来の最低を記録した。
4月末の時点で、世界の主な米国債保有国が保有している米国債の総額は6兆1373億ドル(約758兆3900億円)で、前月(修正値)の6兆1759億ドル(約763兆1600億円)を下回った。
中国政府筋は、米国債保有額を増やすか減らすかについて、「米国債市場は、中国にとって重要な市場の一つである。持ち高を増やす・減らすのいずれにしても、正常な投資操作であり、政府は市場の各種の変動要因を見極めつつ、動態の合理化と調整操作を進めていく」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年6月16日