商務部(商務省)の沈丹陽報道官は15日に行われた同部の定例記者会見で、今年1〜4月の市場の運営状況と特徴を説明した。データによると、1-4月の社会消費財小売総額は前年同期比10.4%増の9兆3千億元(1元は約19.4円)に達した。増加幅は第1四半期より0.2ポイント低下した。4月の社会消費財小売総額は同10.0%増加、増加幅は前月比で0.2ポイントの減少となったが、減少幅は前月より縮小した。
多くのマイナス要因の影響によって、4月の輸出入額は前年同期比で10.9%減少したが、黒字額は85.2%増加した。
税関の統計データによると、2015年4月の全国輸出入総額は、前年同期比10.9%減の1兆9600億元(1元は約20円)となった。そのうち輸出額は6.2%減の1兆800億元、輸入額は16.1%減の8700億元、貿易黒字は85.2%増の2102億元。ドル建てで計算すると、4月の全国輸出入総額は11.1%減の3185億ドルに達した。そのうち輸出額は6.4%減の1763億ドル、輸入額は16.2%増の1422億ドル、貿易黒字は82.9%増の341億ドル。
2015年1-4月の実行ベース外資導入額(銀行、証券、保険分野のデータを除く、以下同じ)が前年同期比11.1%増の2736億1千万元(1元は約20円)だった。
同時期、新たに設立された外資系企業は前年同期比17.0%増の7790社だった。4月だけで見ると、新たに設立された外資系企業は前年同期比2.9%増の1929社、同月の実行ベース外資導入額は同10.5%増の590億4千万元。
2015年1-4月、中国の対外投資は前年同期比36.1%増加した。そのうち、対EU投資の増加率が最も高く、487%に達した。
1-4月、中国の国内投資家は世界146カ国・地域にある2884社の海外企業に対して直接投資を行い、非金融類の投資額は前年同期比36.1%増の累計2143億7千万元(1元は約20円)に達した。
EU、ASEAN、中国香港、米国に対する中国大陸部からの投資額の増加は著しく、対EUは487%、対ASEANは62%、対香港は52%、対米は33.5%それぞれ増加した。これに対し、対オーストラリアは65%、対日本は14.2%、対ロシアは4.5%それぞれ低下した。香港、ASEAN、EU、オーストラリア、米国、ロシア、日本の7主要エコノミーに対する中国大陸部からの投資額は272億9千万ドルに達し、同時期の中国からの対外直接投資総額の78%を占めた。
(編集JZ)
「人民網日本語版」2015年5月31日