中国建築材料科学研究総院はこのほど、大型異形赤外線透過ガラスの新製品を開発し、かつ新型全口径光電検出システムへの応用に成功した。これは中国初の大型異形赤外線透過ガラスで、国内の空白を埋めた。科技日報が伝えた。
赤外線材料は赤外線技術の発展をけん引・象徴し、その性能は赤外線装置の精度と性能を左右する。大型異形赤外線透過ガラスの加工技術は、赤外線分野のトップレベルの技術とされている。しかしヒドロキシルの除去や成形が困難で、中国の一部の光電検出システムの開発を妨げていた。
同院は第12次五カ年計画期間(2011−2015年)に、設備製造技術の研究を重点的に実施し、赤外線透過ガラスの成分、溶解、成形、コーティングの技術を系統的に研究。赤外線真空溶解、工程化ガラス成分設定、大型異形ガラス成形、球型カバーのコーティングといった重要技術を把握した。製品はマルチスペクトル透過、高い透過性能、容易な製造、低い製造コストといった特長を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月29日