マレーシアと中国が主催するASEAN地域フォーラム(ARF)第4回災害救援演習が24~29日にマレーシア北部で実施され、ARF加盟21カ国および8つの地域・国際組織から4000人余りが参加した。国連とASEANの災害救援基準を参照し、実兵演習、机上演習、行動評価を行った。
中国海上捜索救難センターの卓立副主任は「中国側参加船舶は演習海域へ駆けつけ、航行距離と航行期間の長さ、航行海域の複雑さ、航行任務の困難さといった各方面の試練を経験した。このような大規模な海上捜索救難演習への参加は、中国の海上緊急対応管理水準の向上に資する」と指摘した。
アジア太平洋地域情勢は全体的に安定しているが、自然災害など非伝統的安全保障分野の脅威と試練は高まり、地域の平和・安寧に影響を与える重要な要素となっている。中国側演習準備委員会弁公室の張利忠室長は「こうした脅威や試練に対処するにはアジア太平洋諸国が新たな思考を持つことが必要だ。中国の提唱するアジア安全保障観は協調的安全保障、共通の安全保障というASEAN地域の理念と同じ流れを汲むものだ。われわれはこれを契機に、より多くの、より良い公共安全産品を提供し、アジア太平洋地域の災害救援演習の場において、学び合い、参考にし合い、共に向上したい」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年5月29日