エイプリルフールだった1日、中山大学(広東省)で、ネット上におけるデマをいかに根絶するかをテーマにしたイベントが開催された。微信(WeChat)のユーザーからは1日当たり、3万件のデマの違反報告が寄せられ、阻止されるデマの量は1日当たり210万件に達するという。同大学の研究では、月曜日、火曜日、水曜日、土曜日になると、微信上のデマの違反報告が特に多くなることが分かっている。広州日報が報じた。
中山大学伝播・設計学院の張志安・院長は、「微信におけるデマの内容は、主に▽食品の安全性▽健康・安全▽病気---の3分野に集中している。また、月曜日、火曜日、水曜日、土曜日になるとデマの流布が増加。水増しされた数字や大げさな画像、文章などがその常套手段」とし、「権威ある情報源から発信されていると偽装されている文章には特に注意が必要」と注意を呼び掛けている。
ビッグデータを利用してデマの分析を行った知微(Weibo Reach)の于霄・最高経営責任者(CEO)は、「ビッグデータを分析すると、▽権威ある情報源と偽装▽データの捏造▽恐怖をあおる▽画像の悪用▽概念のすり替え▽硬直的需要への攻撃---の6つがデマ流布の常套手段であることが分かる。デマを流布するのは簡単だが、それを根絶するのは難しい。デマが一旦出回ると、ガンのようにそれを完全に取り除くのは難しくなる。流布の周期が長く、その範囲が広いという特徴が、根絶を難しくする。実際には、流布が始まった時点で、デマは既に世界の至る所に到達している」と指摘している。
データを見ると、微信や微博(ウェイボー)、ニュース閲覧アプリなどを通して流布されているデマのうち、男性が発信源のデマが83%であるのに対し、女性は17%と、男性が圧倒的に多い。しかし、それが流布される過程では、女性のほうが加担度が大きい。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年4月2日