為替レートの変動、時流の移り変わり、政情、そしてビザ緩和策の変化などの要因から、中国人観光客の海外旅行スタイルに変化が生じ、日本、韓国、ロシアが新たな人気旅行先として脚光を浴びている。海外メディアの報道を引用して中国新聞網が伝えた。
日本政府観光局(JNTO)の統計データによると、今年2月に中国大陸部から日本を訪れた観光客の数は、前年同期比約160%増の35万9千人に激増した。また、韓国観光発展局のデータでは、同月に韓国を訪れた中国人観光客の数は、同58%増の51万6787人。このほか、ロシア連邦観光署のデータによると、2014年、中国はドイツを追い抜き、ロシアにとって最大の観光客送り出し国となった。
観光関係の専門家は、「中国人の旅行目的は、もはやショッピングや海外体験にとどまらない。オーストラリアのキャンピングカー・サプライヤ最大手によると、キャンピングカーをレンタルする中国人は、この1年で倍増したという」と指摘した。
旅行先の選択については、文化トレンドが日増しに影響力を強めている。この点においても、特に韓国は、中国人にとってますます魅力的な旅行先となっている。
韓国文化・観光学会の崔京雲研究員は、「中国人の韓国ショッピング熱は、韓流ドラマ、韓国映画、K-POP など時代のトレンドによって高まった。中国人は、韓国文化と韓国という国家そのものに、これまで以上に興味を抱くようになった」との見方を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年3月27日