中国国家重大科学プロジェクト「郭守敬望遠鏡(LAMOST)」 が取得したスカイサーベイスペクトルデータが、19日に世界に向けて公開された。データには220万のスペクトル、172万の高品質恒星スペクトルが含まれ、世界で現在までに実施されているスカイサーベイで得られたスペクトルの総数を上回っている。ウェブサイト(http://dr1.lamost.org/)にアクセスすることで、データを検索・ダウンロードすることができる。光明日報が伝えた。
宇宙は広大で、人類はすべての天体を研究することはできない。天体のスペクトルデータの入手は、これらの天体を認識・理解するための最良の方法だ。国家天文台の代表者である厳俊氏によると、LAMOSTは2009年に河北省興隆県に設置され、2011年9月にスカイサーベイを開始した。スカイサーベイは宇宙の恒星を対象に実施する国勢調査のようなもの。LAMOSTは世界で口径が最大のスペクトルスカイサーベイ望遠鏡であり、世界でスペクトル取得率が最高の望遠鏡でもある。LAMOSTは1回の観測で、4000の天体のスペクトルを同時に入手できる。
厳氏によると、LAMOSTの第1期スペクトルスカイサーベイは5年を予定しており、500万以上の高品質のスペクトルを入手する見通しだ。大量のスペクトルデータは、「デジタル銀河系」の基盤になる。これは銀河系の構造・形成・変化の研究に対して、非常に重大な科学的意義を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月23日