「日本軍が私の父に与えた苦しみには憤りを覚える。彼らはなぜまだ戦争に対する反省をうやむやにするのか?!」英国のあるフリージャーナリストはこのほど英紙インディペンデントで、日本の一部政治屋の誤った発言を痛烈に批判した。同氏の父は数万人の連合軍と共に東南アジアで捕虜になり、日本軍に苦しめられた。こうした国際的な糾弾が日本国民の心を動かさないわけがない。環球時報が伝えた。
環球時報記者は日本で良識ある日本人多数を取材した。彼らの声は様々な原因から日本では広がらないが、それでも努力の歩みを止めることはない。正義の声がかき消されてはならない。例えば民間団体「南京・史実を守る映画祭」実行委員会は5年間の努力を経て、右翼勢力の妨害を克服して、映画『ジョン・ラーベ』を昨年12月に日本で上映した。同組織のスタッフ山県宙氏はこの映画によって南京大虐殺など日本の侵略行為を知る日本人が増えることを希望している。
大阪府立大学博士課程の永田喜嗣氏は環球時報の取材に「ドイツは第2次大戦中に数百万人のユダヤ人を虐殺したが、この歴史を直視し、戦後反省を始め、現在まで続けている。一方、日本は南京大虐殺を含む侵略の事実を直視できない。日本人はこの映画を見るなどして侵略の歴史を知って初めて、歴史について語る資格を得る」と指摘した。日本には「村山談話を継承し発展させる会」などの組織もあり、安倍政権の誤った発言に反対している。昨年10月22日、日本の市民団体は雨の中東京でデモ行進し、「重慶大爆撃」民間賠償請求を支持し、日本政府に被害者への賠償と謝罪を求めた。
日本の良識ある作家は戦争の反省を忘れない。最も有名なのは1994年にノーベル文学賞を受賞した大江健三郎氏だ。日本の文壇にはかつて「戦後派文学」も台頭。戦争中に日本軍兵士の受けた打撃や戦争が民衆にもたらした精神的傷を描写した。戦争がアジア各国民に与えた傷をさらけ出すものもあったが、全体的には被害国および被害国民に対する懺悔が足りなかった。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月13日