7日午後、第12期全国人民代表大会第3回会議のプレスセンターで開かれた記者会見で、環境保護部(省)の陳吉寧部長は、「環境保護の全面的強化」に関する問題について国内外の記者の質問に答えた。人民網が伝えた。
「煙霧を消散させて市民に青空を返す自信はあるか」との記者の質問に対して、陳吉寧部長は、国際的な経験と「APECブルー」の実現の状況から考えると、大気汚染の明白な好転を実現するには、汚染物の排出量を現在の1千万トン級から1万トン級の水準に下げる必要があるとし、これは可能だが、難度は確かに高く、さらなる努力が必要だと指摘した。
陳部長によると、今年の大気汚染対策では主に、次の4分野の活動を展開する。第一に、「大気汚染防止法」の改正。これでは二つの問題を解決する。一つは、新たな環境保護法の公布を受け、従来の大気汚染防止法では不適合な部分を改正し、一致を保つ。もう一つは、ここ数年の大気汚染対策で形成された価値ある実践や制度、政策を法律の形で固定化する。これには汚染の防止や抑制での連携、重点地域の石炭燃焼量の抑制、複数汚染物の共同抑制などが含まれる。
第二に、「大気十条」(大気汚染防止行動計画)を全面的に実施する。昨年は一年目、今年は二年目となる同計画で実のある活動を行い、汚染対策の水準を高め、汚染物の排出量の大幅削減をはかる必要がある。
第三に、煙霧対策の科学性と系統性を高める。主要汚染物の排出削減が進むにつれ、排出削減のコストは高まることになる。煙霧問題に科学的に対処し、汚染源の解析を強化し、「大気十条」という優れたロードマップが各地で施工図となることができるよう助ける。
第四に、情報公開を拡大する。すべての汚染源の排出を明らかにする。私たち一人一人を汚染物排出の監督者とし、全社会の力を動員してともに煙霧対策に取り組む局面を形成する。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年3月8日