ICSID(国際インダストリアルデザイン団体協議会)最高栄誉賞、IDSA(米国工業デザイン協会)世界デザイン大賞、ICSIDコーリング・キング賞、デザインのノーベル賞といわれるイタリアのコンパッソ・ドーロ(黄金のコンパス賞)国際功労賞など、榮久庵憲司氏のプロフィールを見ると、そこには無数の世界最高峰のデザイン賞が並んでいる。しかし、その中で最も印象深いのは、榮久庵憲司氏が若いデザイナーに常に忠告していたという言葉だ。「あなたがたは、自分の力でデザインを通し、地球上の人々の生活環境や精神状態を改善し、世界でより多くの自由と民主主義を実現させることができることを理解しなければならない」。
これは、榮久庵憲司氏が常日頃語っていた、「インダストリアルデザインの目的は人に尽くすことであり、それは金持ちだろうと、貧乏人だろうと分け隔てることはない」という言葉を彷彿させる。
(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年3月5日