「21世紀海上シルクロード国際シンポジウム」(主催:国務院新聞弁公室)が11日、福建省泉州市で開催された。出席した国内外の専門家や学者は、海上シルクロードという戦略構想を高く評価。21世紀海上シルクロードの建設は互恵協力とコネクティビティの強化にプラスであり、沿線国に共同繁栄の新たなチャンスと新たな協力空間をもたらすとの認識を示した。新華網が伝えた。
蒋建国・国務院新聞弁公室長は挨拶で「21世紀海上シルクロードの建設という戦略構想は中国政府が国際社会に向けて打ち出した重大な協力イニシアティブであり、各国および国内各方面の共同参加を必要とする。海上シルクロード精神を発揚し、互いに尊重し合い、信頼し合い、特に誠実に接し合い、率直さと誠意をもって向き合い、小異を残して大同につく必要がある」と述べた。
中国社会科学院の王偉光院長は講演で「中国が21世紀海上シルクロードの共同建設を打ち出したのは、経済グローバル化の新たな情勢に適応して、沿線国との利益互恵を拡大し、政治的相互信頼、経済的融合、文化的包容、コネクティビティ、互恵・ウィンウィンの運命共同体を沿線各国と共に築き、沿線国と地域の共同発展、共同繁栄を実現することを旨としている」と述べた。
「海上シルクロードの建設という中国のイニシアティブに対して、EUは全体的に積極的な姿勢だ」。EU―アジアセンター長、欧州政策センター上級顧問のフレイザー・キャメロン氏は「中国・EU間には非常に緊密な経済的、貿易的結びつきがある。21世紀海上シルクロードの建設が進むに伴い、中国は貿易の円滑化をさらに推し進める。EUはこれに大変注目している」と指摘。「われわれが海上シルクロードの発展を終始注視するのは、経済に広範な影響をもたらす計画だからだ」と述べた。
ニューヨーク大学東アジア研究所のジェイムズ・ペック教授は取材に「21世紀海上シルクロードという戦略構想はアジア経済の融合と発展に重要な影響をもたらすだろう。この構想は沿線国を経済、文化レベルで1つに結び、資源と貿易の成果を共に享受する。これによってアジア経済は一層活気づくだろう」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年2月12日