米国を交流訪問していた中国海軍艦艇長代表団が6日、帰国した。中米双方の参加者は今回の訪問を積極的に評価した。相互訪問活動であり、中米交流計画に基づき米側海軍艦艇長代表団も今年遅くに訪中する。環球時報が伝えた。
今回訪米したのは海軍の水上艦、潜水艦、航空部隊の第一線の作戦幹部計29人で、ほとんどが80年代生れだ。その多くがアデン湾での護送、各国海軍活動など重大な任務への参加経験があり、任務遂行に優れ、英語が流暢で、米国海軍と踏み込んだ意思疎通ができる。中国が第一線の指揮官多数を派遣して米海軍の第一線の指揮官と交流したのは初めてだ。
団長を務めた海軍軍事学術研究所研究員の張軍社氏によると米側は今回の活動を強く重視。グリーナート米海軍作戦部長がペンタゴンで代表団と会った。グリーナート部長はスピーチをした後、代表団メンバーと交流したい考えを自ら示し、質問を受け付けた。このことは代表団には事前に知らされていなかった。代表団メンバーは「中米海軍艦艇がアデン湾での護送期間に相手側艦艇に幹部を相互派遣して訓練を実施することは可能か」「将来北極海海域で中米海軍の協力はあるか」など6つの質問を行った。グリーナート部長は辛抱強く聞き、また強い興味も示して、中米海軍の将来の協力への支持と賛成の意を表明し、協力分野をさらに検討するだろうとの考えを示した。
張氏によると、双方は(1)公海海域での不測の遭遇時のルールの運用法についての円卓討議(2)人道救援・減災、海上捜索救難、海賊対処行動、対テロなど非伝統的安全保障分野の軍事行動についての各自の経験の紹介――を行った。
米海軍中佐は今回の交流活動の収穫として(1)円卓討議で双方は海上活動における共通点を見いだした(2)両国海軍指揮官が相手側の訓練や指揮官養成の方法への理解を深めることができた――を挙げた。また「討議の過程で双方の参加者は訓練過程について討議し、海上行動時に双方の指揮官がどのように決定を行うのかを分かち合った。この活動は両国海軍の信頼強化にとって非常に有意義だったと思う」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年2月9日