2014年国慶節連休、故宮はおびただしい数の来場者でごった返した
故宮博物院は、観光客の集中を防ぎ、サービスを向上させ、古い建築物を保護するプロジェクト「平安故宮」の一環として、一日の入場者数を8万人までに制限する。オンライン予約制を推進することで、入場者の分散化と制限を図る。
故宮博物院の入場者の分散化と制限に関する説明会が27日、北京で開催された。担当者は、「故宮博物院の見学者はここ数年、増加の一途をたどっており、入場者および古い建築物や文化財の安全性に、隠れた脅威をもたらしている。2014年、1日の入場者数が延べ8万人を上回った日が計42日あった。このうち、延べ9万人を超えた日は14日、延べ10万人以上は7日、延べ11万人以上は4日、延べ14万人以上が2日あった」と報告した。
長年にわたる研究をベースに、長年の観光客受入経験や故宮の特徴も併せて検討した結果、故宮博物院は、1日の入場者数を延べ8万人までに制限することに決めた。
また、故宮博物院は、事前予約・チケット前売の割合を増やしていく方針という。オンライン予約・購入による入場者の分散化を通じ、入場時のチケット販売の割合を減らすという目標の達成を目指す。故宮博物院は、入場者総数を制限すると同時に、シーズンオフのオンライン予約による入場券を半額とする優待策を実施する予定。具体的には、11月1日から翌年の3月31日(元旦と春節連休を除く)までの入場料は20元(約380円)となる(鐘表館と珍宝館の入場料は含まず)。
このほか、故宮博物院は今年4月から、ツアーガイドが説明を行う際の拡声器使用を禁止する。ツアー客の数が多く、拡声器を使用しないと不都合が生じる場合には、故宮博物院が特別料金で音声ガイド機器を貸し出す。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年1月30日