江蘇省海事局によると、安徽省蚌埠市の造船会社が所有するタグボート「皖神舟67号」が15日に長江の福北水道での試運転中に沈没した事故は、17日夜現在、川に投げ出された25人のうち22人の死亡が確認され、このうち8人は外国人だった。残る3人は救助された。公安部門および外事部門の調べにより、被害者全員の身元が判明したという。捜索救助活動は終了しており、現在は事後調査と事後処理の段階に入っている。これまでの調査によると、同船は規定を踏まえて主管部門に試運転の報告登録手続きを行わず、規定に基づく船舶の状態の報告もしていない状況で試運転を強行。全回転のテスト中、操作ミスにより一瞬のうちに船体が傾斜して転覆し、やがて沈没したという。事故発生時、同船には25人が乗っており、うち8人は外国人で、シンガポール人が4人、インドネシア人、マレーシア人、インド人、日本人がそれぞれ1人だった。
これまでの調査によると、同船は新たに建造されたタグボートで、大洋工程機械貿易有限公司が出資し、蚌埠市神舟機械有限公司が建造・所有し、シンガポールのJMSに売却される予定だった。船籍港は蚌埠市、登録機関は安徽省蚌埠市地方海事局、船舶の種類はタグボート、鉄を用いた鋼鉄船で、全長は29.36メートル、総トン数は368トン、定格出力は2942キロワット。蚌埠市神舟機械が第1期建造工程を終えると、2014年10月に同省泰州市靖江市の博泰造船工場に曳航され、同工場のふ頭で艤装と設備取り付けテストが行われた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年1月18日