金城武
②日本女性に比べて強い女性が多いので、中国の男性は優しい
「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない(If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.)」とはレイモンド・チャンドラーが生み出したハードボイルド小説の私立探偵、フィリップ・マーロウのせりふであるが、幸いにして日本は強くなくても生きてこられたが、中国は弱ければ生きていけない厳しい社会であるので、女性が強いのはごく自然なことだと感じる。
②-1日本に比べて女性上位の社会という環境。
女性上位の社会・環境・家庭の中で育っているから、子供の頃から、お父さんがお母さんの荷物を持ち、お父さんが買い物をし、お父さんが料理を作りという光景が異常ではない環境の中で育っているから、これらの日本人が違和感を持つ女性上位が当たり前のことであり、中国人男子は疑問を持つことなく、ナチュラル(自然)に女性に対して優しい。(中国は大きいので、地方によってかなり差があるらしい)②-2日本女性に比べて中国女性には経済力がある。
中国の女性は日本の女性に比べて経済力があるから、女性は男性に我慢しなくてもすむ。男性が一寸でも浮気をすると、ほとんどの女性が躊躇いもなく離婚を選ぶ社会である。女子学生にアンケートをとっても、日本人の女子学生は少しぐらいなら目をつむるという学生がかなりいるが、中国人の女子学生になると、一回限りの遊びでもほぼゆるさない。
近年、日本の男性の収入が減ってきたことや、日本の女性も昔に比べて経済力をつけて「強く」なってきたこと等も関係あるのだろうが、日本男性も優しくなってきていると言われる。しかし、それでもまだまだ日本の男性は中国の男性に比べると、妻に優しい(ジェントルだ)とは言えないと感じる。以前、中国の女性に、「日本人の男はどうしてこうも大男子主義なのか」と聞かれた際、「日本男性も、心では妻をとても愛しているんだよ」と答えたのだが、「心は態度・行動に表れる」と言い返えされ、二の句が継げなかった。
もし、中国人の男性にご不満の中国人の女性がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、日本人の男性をどうぞ。
それにしても、日本に中国基準の「男神」があちこちに現れる日はいつ来るのであろうか。(執筆:津田量 北京第二外国語大学)
人民網日本語版2014年12月1日