日本の明治大学・法学部では、京劇の授業が取り入れられている。1日、授業の様子を取材したところ、大学生たちが皆きらびやかな赤や黄色の衣装を着て、京劇の隈取をし、颯爽と登場した。早足で動く仕草、見得を切る姿、刀や槍を振り回す演技など、それぞれの動作はどれも板についていた。新華網が伝えた。
京劇役者の魯大鳴氏が明治大学で京劇の授業を受け持つのは、今年で10年目となる。1年間の授業のうち、前期は京劇を中心に、中国演劇の基礎知識を主に学び、後期は舞台での実践を通して、京劇の歌、セリフ、仕草など基本演技を学ぶ。
京劇を体験するのはこの授業が初めてという学生も多い。生徒の1人、藤明琢也さんは「京劇の授業に参加するまでは京劇を観賞したことがなかった。今では京劇だけでなく、中国に関するニュースにも興味を持つようになった。中国の文化とのつながりができたように感じる」と語る。また、2人の男子学生は、休み中に中国旅行に行く計画を立てているといい、「北京で本場の京劇をぜひ見たい」と語った。
魯大鳴氏は「日本の大学生は日本社会の未来を背負って立つ人材。学生が京劇をきっかけに、中国文化を理解し、身近に感じてくれれば」としたほか、「授業の成果が現れるのは20-30年後になるかもしれない。でも、『京劇を学んだことがある、京劇を知っている』という人が増えてくれれば、私の仕事には価値があると言える」と語った。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年11月3日