黒竜江省佳木斯(ジャムス)市の救急センターで、救急車の運転を担当している賈海波さん(38)が24日、運転中に突然脳幹出血を発症。痛みに耐えながら患者を無事病院に搬送した後、亡くなった。ネット上では、若い命がこの世を去ったことを惜しむと同時に、「患者優先」の賈さんの行動を称賛する声が上がっている。新華社が報じた。
ジャムス市対外宣伝弁公室によると、同センターは同日午前8時55分、重症の糖尿病患者からの通報を受け、賈さんが救急隊員らと共に患者の家に急行。患者を救急車に乗せた後、賈さんは体の異常を感じたという。しかし、救急隊員の問いに、賈さんは、「救急車に患者が乗っているから、先に病院に送ろう」と任務遂行を優先させたという。
病院に向かう途中、助手席に座っていた救急隊員は、顔面蒼白になっている賈さんを見て、運転を変わるよう勧めたものの、賈さんは、「緊急の患者。もう少し我慢すれば到着する」と拒否。5分後に、ジャムス市中病院に到着した。しかし、賈さんは、ハンドルに覆いかぶさったまま動かず、懸命の応急手当が施されたものの、そのまま亡くなった。
同市のネットユーザーらは、賈さんを「最も素晴らしい救急車の運転手」と称えている。また、あるネットユーザーは、「患者か自分の命という選択で、患者の命を優先させた。最も美しい人間性が示されている」と称賛している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年10月28日