「ハイブリッド水稲の父」と呼ばれる袁隆平氏は13日、長沙水稲産業技術発展報告会で、2機の農業用無人機という新たな「助手」を獲得した。この無人機は、試験田のハイブリッド水稲の保護および受粉作業に使用される。新華網が伝えた。
袁氏によると、研究チームは湖南省や三亜市などの拠点で、実情に応じて無人機の使用を進めていくという。
袁氏は、「1機の無人機で毎日300ムーのハイブリッド水稲の受粉を完了できる。これは10人分の作業量に相当する。かつての人工的な農業に依存していては、時代を先取りすることができない。伝統的な農業は、現代的な農業に変わらなければならない。機械化はこれを実現する、最も重要な条件だ」と指摘した。
袁氏は1ムー当たり900キロの収穫量という成功の秘訣を、「良種、良人、良法、良田」とまとめた。無人機のハイブリッド水稲研究への導入は、このうちの「良法」に当たる。
無人機製造メーカーの珠海羽人飛行器有限公司の関係者は、「中国の農業用無人機は、実際の地形に基づき高度を維持する飛行モデルを備え、事故率を大幅に引き下げるツインロータータイプなどがある。無人機の農業への大規模な普及は、すでに技術的な条件を備えている」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年9月15日