▼「よく見られる」希少・難治性疾患
(1)「骨形成不全症」
「骨形成不全症」とは珍しい先天的な骨格の発育障害の疾病で、骨変形・青色強膜・難聴症候群とも呼ばれる。一般的に健常者の骨密度は1000前後だが、重度の骨形成不全症患者はほとんど密度が検出されず、くしゃみをしただけで骨折することもある。
(2)「白化症」
白化症は一種の遺伝疾患で、患者は通常、全身の皮膚や頭髪、眉毛、その他の体毛が白いか黄色味を帯びた白色という特徴から、「月の子ども」とも呼ばれる。メラニン色素の保護がないため、患者の皮膚は光に対して非常に敏感で、物を見る時には目を細めてしまう。
(3)血友病
血友病は凝血因子の不足による出血性の疾病で、以前は「欧州の王家の病」と呼ばれた。浙江在線の報道によると、中国の現在の血友病患者数は約10万人だが、治療を受けている患者は約1万人程度に留まるという。
(4)ムコ多糖症
ムコ多糖症患者は過剰なムコ多糖が骨や軟骨などの組織、器官内部に蓄積し、これら組織や器官の正常な発育に影響を与え、低身長や独特の顔立ち、骨格の異常といった症状を引き起こす。現在は根本的な治療法は存在せず、酵素による代替治療や遺伝子治療の研究が進められている。
「人民網日本語版」2014年8月27日