注目を受けている中央企業の上級管理者の報酬制度改革はこのほど、大きな進展を実現した。「中国経済週刊」が伝えた。
中央改革全面深化指導グループの代表を務める中共中央の習近平総書記は18日、同グループの第4回会議を主宰した。会議では、「中央管理企業主要責任者報酬制度改革案」などが審議された。
習総書記は会議で、「改革開放以来、中央企業責任者の報酬制度改革は積極的な成果を上げ、企業の改革発展の促進に重要な役割を発揮してきた。だが同時に、報酬構造は完全に合理的とは言えず、報酬の監督管理体制も十分には整備されていない。国有企業の所得分配の秩序を着実に規範化し、報酬の妥当な水準や合理的な構造、規範的な管理、効果的な監督を実現し、合理性のない過度の収入は調整する必要がある」と指摘した。
▽64%の董事長が年俸公開 平均年俸84万元(約1400万円)
中国経済研究院はこのほど、金融データサービスの「Wind資訊」と共同で「2013年中央上場企業董事長報酬ランキング」を発表した。これによると、2013年に年報を出した中央上場企業には259人の董事長(会長)がおり、64.48%の167人が年俸を公表している。このうち84人の董事長の年俸はゼロとなっている。
年俸を受け取っている83人の董事長のうち、最高は新華保険の康典・董事長(598.09万元)、最低は成飛集成の程福波・元董事長(0.83万元)だった。
中央上場企業の董事長のうち92人は年俸を公表していない。2013年の純利益が671.79億元(1元は約16.9円)にのぼった中国石化の傅成玉・董事長や、純利益が517.43億元にのぼった招商銀行の傅育寧・董事長も年俸を公表していない。