中国国内のサーバー市場は長らく海外製品に独占されてきたが、こうした状況が変わりつつある。米国の調査会社ガートナーが発表した最新のデータによると、今年第1四半期(1-3月)には国内メーカーのシェアが大幅に増加。このうち浪潮集団の出荷台数は8万929台に上り、市場シェアは19%で国内トップ、世界5位だった。中国が自らサーバーの統計データを取り始めて以来、国内メーカーが国内市場でシェア1位になったのは今回が初めてだ。
ガートナーのデータによると、同期の世界のサーバー出荷台数は230万台で前年同期比1.4%の増加にとどまった。中国サーバー市場は引き続き安定を保ち、42万7千台で同29%増加し、世界のサーバー市場を牽引する最大の動力源となった。
一方、米国メーカーのシェアが目立って低下し、IBM、ヒューレットパッカード(HP)、デルの市場シェアが昨年同期の49%から38%に低下。特にIBMのx86サーバーは低下率が25%にも達した。
アナリストの指摘によると、インターネット分野の振興・発展が国内メーカーのシェア上昇の重要な要因だ。浪潮は今期、百度、阿里巴巴(アリババ)、奇虎といったネット企業から大口の注文を獲得している。責任者によると、浪潮の産業チェーンは全体として海外企業よりも敏捷な運営が行われており、コストを抑えると同時に、質の高いサービスを保障することが可能だという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年6月6日