国際水文学賞、中国人が初受賞

　中国科学技術協会が6日発表した情報によると、このほどアイルランドのダブリンで開かれた国際水文科学大会において、中国自然資源学会水資源専門委員会の夏軍委員長が、「2014年国際水文学賞（International　Hydrology　Prize）－Volker賞」を受賞した。同賞は国際水文科学協会、ユネスコ、世界気象機関によって設けられたもので、中国人科学者としては初受賞となった。光明日報が伝えた。

　夏教授は中国初の水文学・水資源専門家で、水文学および水資源の持続可能な利用の系統的な研究を続けてきた。夏教授は国家重点基礎研究発展計画（973計画）などの重大プロジェクトを主管し、水循環非線形性、水系統多次元結合、世界的な気候変動の影響といった不確定性のある科学問題を巡り系統的な成果を手にし、世界の学術界から高く評価された。夏教授は2007年に国際水文科学協会の副理事長に、2009年には理事長に就任した。夏教授は世界的に重要な水文計画、世界水安全戦略の研究に参与し、中国の世界的な影響力を拡大するため重要な貢献を成し遂げた。

　国際水文学賞は1979年に創設され、世界水文分野の傑出した科学者を毎年1名表彰する。同賞は2014年より「国際水文科学賞―Dooge賞」、「国際水文科学賞―Volker賞」に分かれ、世界の水文科学基礎理論・科学実践において傑出した貢献を成し遂げた水文学者を表彰する。（編集YF）

　「人民網日本語版」2014年5月7日