世界の科学界および国連機関が提案した大型科学プログラム「フューチャー・アース」に全面的に参与し、学科の融合と科学の社会貢献を促すため、「フューチャー・アース」中国委員会が21日に北京で設置された。大気汚染、都市化、エネルギー供給、地域の生態発展、自然災害予警報などが、中国人科学者の注目する分野になる。新華社が伝えた。
中国科学技術協会副主席、「フューチャー・アース」中国委員会主席の秦大河氏は、「中国委員会は、世界の資源を利用して中国の生態文明建設を促し、汚染や都市化など世界の持続可能な発展が直面している難題の解決案を見出すことで、世界的な環境変化および地球の持続可能性などに関する中国の科学研究を促進する。委員会は自然科学界のトップクラスの学者を集め、さらに常識を覆し、工学、社会科学、メディアなどの各分野から40人以上の専門家を招いた」と説明した。
「フューチャー・アース」(2014−2023)は、ユネスコ、国連環境計画などが代表となり作成した、10カ年の大型科学プログラムだ。同プログラムは動的な地球、世界の発展、持続可能な発展へのモデルチェンジという3つの研究方針を立てている。科学者、政策決定機関、企業、支援機構、一般人などのさまざまな要素を集め、共同設計、共同実施、成果の共有により、世界の持続可能な発展能力を強化する解決案を模索し、これを普及させていく。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月25日