世界で最大の送電量、最長の送電距離、最先端の技術を誇る直流送電プロジェクト「哈密(ハミ)南-鄭州±800kV超高圧送電プロジェクト」が、27日に正式に稼働を開始した。これは「向家バ―上海」、「錦屏―蘇州南」プロジェクトに続く、国家電網公司が自主開発・設計・建設する第3回超高圧直流送電プロジェクトだ。これにより国家電網は、「二本の交流送電線、三本の直流送電線」からなる超高圧送電網を形成した。科技日報が伝えた。
国家電網の舒印彪総経理は、「ハミ南—鄭州プロジェクトは、西は新疆ウイグル自治区ハミ南変換所から始まり、東の河南省鄭州市変換所まで続く。新疆維吾爾(ウイグル)自治区、甘粛省、寧夏回族自治区、陝西省、山西省、河南省を経由し、総距離は2912キロに達し、電圧の上限は±800kV、送電量の上限は800万kWに達する。2012年5月に中国国家発展改革委員会の批准を受け、7月に着工した。2013年9月に竣工し、10月に±800kVの送電を実現した。2014年1月18日より試運転を開始している」と説明した。
舒総経理は、「同プロジェクトは直流電流のレベルアップに伴う、主要設備の製造、電気機械応力、温度上昇・放熱、大規模輸送などの一連のコア技術を把握し、西北地区の高温・厳寒の極端な気温差、強い風沙と電磁波などの過酷な環境の中で安全性・信頼性を維持するという難関を突破し、風力と火力により発電した電力を同時に送電するシステムの安定性および電圧制御の問題を解決した。直流電線は初めて6×1000平方ミリメートルという切断面の広い導線を採用し、耐摩金具、Y型絶縁端子、電線カバーなどの新技術・新加工法を初めて研究・採用し、上限5000アンペアの超高圧大容量直流設備を自主開発・使用した。設備の国産化率は80%以上に達し、中国の送電網技術のアップグレード、設備製造業の飛躍的な発展を促し、±800kV、800万kWの直流送電技術の基準化された使用を実現した」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月28日