中国の宇宙事業、火星探査が可能なレベルに
中国科学技術協会が12月17日に開いた、科学者が出席する記者会見「月探査の夢・中国の夢」の場において、月探査プロジェクト総設計者の呉偉仁氏、嫦娥3号キャリアロケットシステム副総設計者の劉建忠氏、探査機システム副総設計者の張コク氏(コク=火+高)、地上応用システム副総設計者の蘇彦氏が、月探査プロジェクトの今後の任務、火星探査に関する質問に答えた。人民日報が伝えた。
◆嫦娥の成功、火星探査能力を示す
呉氏は、「嫦娥1・2号の成功後、中国はすでに火星探査の能力をつけた。火星は700日余り、つまり約2年の時間を費やし太陽を一周する。この間に火星と地球は一度向かい合い、距離が最も接近するため、発射に最も適したタイミングだ。中国が開発中の長征5号ロケットの最大推進力は1100トン弱に達し、火星探査機を余裕で打ち上げられる。発射時期がこれにより拡大されたため、問題はない」と述べた。
呉氏は、「火星探査をするべきか否か、いつ実施するかについては、国家の財力と政策決定によって左右される」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年12月18日