中国の海上測位システムが国産化、「cmの時代」に突入
中国交通運輸部(交通運輸省)北海航海保障センターが建設した、「北方沿海部3D高精度測位渤海湾モデルシステム」(沿海部の北斗連続稼働観測基準点システム、北斗は中国が開発した衛星測位システム)がこのほど稼働を開始した。これは、中国が独自開発した海上測位システムが初めて「cmの時代」に入ったことを意味し、船舶の安全航行、航路の測量、海洋資源調査などに正確な3D測位サービスを提供することになる。新華社が伝えた。
同センターの海事測絵所の張安民所長は、「同システムは観測基準点ネットワーク、コントロールセンター、データセンター、ユーザー端末、通信ネットワークという5つのサブシステムによって形成される。そのうち観測基準点ネットワークは、京唐港・天津港・東営港に建設された3つの北斗システム連続稼働観測基準点によって構築される」と説明した。
張所長は、「同システムは中国が開発した受信機、北斗高精度測位・軌道決定処理ソフトなど、独自の知的財産権を持つソフトとハードを採用し、中国沿海ナビゲーション・測位を海外技術に完全に依存するという現状を覆した。厳格な検査の結果、同システムの測位の誤差が平面3cm以内、垂直4cm以内に達し、有効カバー範囲が海岸から45カイリ以内となった。いかなる天候においても、渤海湾海域を航行する船舶に対して、リアルタイム・cm級の測位とデシメートル級のナビゲーションサービスを提供する」と語った。
同センターは現在、渤海湾4Dナビゲーションシステムの建設と、北斗衛星ナビゲーションシステムの国際化に関する研究を進めている。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月20日