色つきのイネ、南京市が栽培に成功 食用可能
青森県田舎館村は7種類の色、9種類の品種のイネを使い、「花魁とモンロー」と題する田んぼアートを作り、観光客を引きつけた。来年夏には、南京市江寧区湯山街道でもこれと類似する田んぼアートが展示されることになる。ただし、デザインは湯山の歴史文化の特色あふれる内容となる見込みだ。揚子晩報が伝えた。
◆野生のイネに由来
湯山街道孟墓社区の田んぼには、紫色・淡黄色・深緑色などの「一味違う」カラーのイネが植えられている。湯山街道農業サービスセンターの技術者は、「これは今年試験的に栽培した色つきのイネで、成長期にカラフルな色彩を見せる」と語った。イネは湯山街道の農家が栽培する主要農作物だ。南京喜鵲農業科技有限公司と南京農業大学の専門家・教授による研究チームは今年5月、孟墓社区で350ムーの規模化水田を選択し、色つきのイネを試験的栽培を実施し、成功を収めた。
南京農業大学の丁振強博士は、「色つきのイネは野生のイネに由来し、中国の南方に生息する。これらの野生の品種が鮮やかな色を示すのは、生物進化の結果である。これはカメレオンが環境に応じて色を変えるのに似ている。野生のイネは防虫のために色を変え、自らを保護しようとする。野外で奇妙な色をしたイネを見つけ、これを持ち帰り栽培し、その特性を安定化させることで、色つきのイネが誕生した。日本の色つきのイネも、中国の野生のイネを導入している。これは湯山で初めて試験的に栽培された品種であり、国内で育てたものと、日本から輸入したものがある」と説明した。