耐摩擦ナノインクが誕生 製造年月日の改ざんが不可能に
内蒙古(モンゴル)自治区呼和浩特(フフホト)市の和林格爾(ホリンゴル)経済開発区でこのほど、耐摩擦ナノインク技術が開発され、実際の生産への転化を実現した。同技術を使って商品の包装に製造年月日などの情報を印刷すれば、改ざんが不可能となる。人民日報が伝えた。
同技術を発明した香港理工大学の李バイ(草かんむりに倍)教授は、実際に同技術のデモンストレーションを行った。まず、同じ牛乳パックを2つ用意し、1つは普通のインク、もう1つは耐摩擦ナノインクを使って製造年月日を印刷した。その後、アセトンなどの有機溶剤で製造年月日の部分をこすったところ、普通のインクを使ったものは簡単に消すことができたが、ナノインクを使って印刷したものは、どの溶剤を使っても消すことができなかった。
李教授「これがナノインク技術の成果だ。食品包装の多くは、普通のインクジェット機で製造年月日を印刷している。一部の悪徳業者は期限切れ商品の年月日表示を改ざんして引き続き販売しているが、これは食の安全にとってリスクとなる。ナノインク技術は食品・薬品・日用消費財などが抱えるトレーサビリティ技術の難題を解決した。消費者権益の保証、市場秩序の規範化、代理店による管轄地以外での商品販売の根絶などにとって重要な役割を果たす」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年7月31日