「北京文博会」 3Dプリンタが注目集める
タコのような形をしたカメラの前に座り、しばらく待つとモニターに自分の人体パラメータが表示され、隣の「オーブン」のような機械から、自分とそっくりな「クローン人形」がでてくる-----。これはSF映画ではない。このほど中国北京国際文化創意博覧会(文博会)に出展され、注目を集めた3Dプリンタだ。人民日報海外版が伝えた。
北京上拓科技有限公司のエンジニア・王竜氏は、「3Dスキャンにより人体の立体パラメータを取得し、造形をモデリングした後、3Dプリンタでもう一人の『自分』を出力することができる。ただし、プリンタは卓上タイプで空間的に限度があるほか、材料は石膏であるため、出力したものは人形でしかない」と語る。
3Dプリンタは現在、主に製造業で設計の検証などに使われている。将来的には技術の向上や材料の豊富化に伴い、動く自動車や食べられる食品を出力することも可能だという。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年12月26日