2012年12月5日    メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:12:45 Dec 05 2012

中国の3Dプリンティング技術、世界最高水準に 実用化が課題

 コンピュータの中で作られた3次元形状データをそのままカタチにする「3Dプリンティング」がこのほど、科学技術界で注目を集める技術となっている。オバマ米大統領は同技術に米製造業の復興の期待をかけており、中国でも第三次工業革命のチャンスをつかむ機会とされている。では中国の3D技術水準は、世界最高水準と比べて、どの程度に達しているのだろうか。人民網が伝えた。

 華中科技大学材料科学・工程学院副院長、「材料成形・金型技術国家重点実験室」副主任の史玉昇氏は4日、人民網のインタビューに応じた際、「中国の3Dプリンティングの技術水準は、20数年間の努力とイノベーションを経て、世界最先端水準とほぼ肩を並べた。しかし設備の信頼性、適用材料の多様性、応用などの面で、まだ開きがある」と述べた。

 史氏は「3Dプリンティングは、1980年代末に米国で誕生した。中国は80年代末から90年代初頭に、同技術の研究を開始した。海外より数年間遅れたが、ほぼ同時に研究を開始したと言える。しかし国内の研究チームは当時その原理を知るだけで、試作機を目にしたことがなかったため、イノベーションの道のりは長く険しいものであった」と振り返った。

 史氏は「当然ながら、中国と海外の間にはまだ開きがある。これは設備の信頼性から見て取れる。また海外の材料の種類は、中国より多い」と冷静に分析した上で、さらに重要な開きとして応用面を指摘。「3Dプリンティングは海外の多くの業界で幅広く応用されているが、中国では少数の業界に集中しており、応用範囲が狭い」と語った。(編集YF)

 「人民網日本語版」2012年12月5日

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古