光学イメージング技術 サブナノ級の時代に突入
中国科学技術大学の研究者はこのほど、世界初のサブナノメートル(1ナノメートル未満)解像度を持つ単一分子光学ラマンイメージング技術を開発、化学識別機能を持つ空間イメージングの解像度が、これまで到達しえなかった0.5ナノメートルに達した。同成果は6日に科学誌ネイチャーのオンライン版に掲載された。人民日報が伝えた。
同成果は、中国科学技術大学ミクロスケール物質科学国家実験室の侯建国院士が率いる単一分子科学チームの、董振超研究チームによって実現された。博士生の張瑞氏、張堯氏が論文の第1著者となった。
物質世界における分子は非常に小さく、一般的には1ナノメートルほどで、髪の毛の直径の6万分の1に相当する。これほど小さなサイズは、光学顕微鏡でも観察が不可能だ。ナノ級・サブナノ級のサイズのイメージングを実現し、分子の化学情報を識別することにより、人類の分子構造に対する理解を促進し、ミクロの世界の研究を進めることは、国際科学界が注目し続けている問題だ。