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資料写真 |
このたび打ち上げられた有人宇宙船「神舟10号」の任務では、宇宙からの授業が予定されている。神舟10号女性飛行士の王亜平氏は打ち上げ前の記者会見で、「広大な宇宙を前にした私たち全員が生徒」と語り、「宇宙の教室で会いましょう」と呼びかけた。京華時報が伝えた。
中国科学院院士、物理学者の何祚キュウ氏は、「王氏は宇宙からの授業で、宇宙空間における水滴の運動を実演する可能性がある」と語った。世界で初めて宇宙から授業を行った、米国の女性教師のバーバラ・モーガン氏は、「王氏の宇宙からの授業に期待している。インターネットを通じ、授業のすべてが放送されると良い」と述べた。
◆何祚キュウ:中国科学院物理所研究員
----無重力状態の水滴の授業を予想
中国有人宇宙プロジェクトの武平報道官は、「今回の宇宙授業は主に小中学生を対象とし、無重力状態の物体運動の特徴、液体表面の張力の作用、質量・重量・ニュートンの法則などの基本的な物理概念に関する理解を深める。宇宙飛行士は軌道上で授業と実演を実施し、地球上の教師・学生と交流する」と表明した。
何氏は、「青少年ばかりでなく、私たちも見たことがないため、興味を持っている。宇宙飛行士は微重力、つまり地球の引力がゼロの環境下におり、物体の運動は地上と大きく異なっている。王氏は水滴を使うと思う。水滴は落下せず、表面の張力の作用により球状になり、無重力空間を漂うだろう」と予想した。
何氏はまた、「宇宙にはさまざまな面白い現象がある。例えば物質の成長だが、地球上でなぜイネは上に向かい伸びるのだろうか。これは重力があるためだが、宇宙ではどうなるのだろうか。これについては私も知らない」と興味津々だ。
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