スマホブーム モバイル端末の自動テスト市場をけん引
中国のスマートフォンブームにより、100億元規模のモバイル端末自動テスト市場がけん引される可能性がある。第一財経日報が伝えた。
モバイル端末のMTBF(平均故障間隔)テストを行う国内初の第三者実験室が、このほど上海に設立された。同実験室は、工業情報化部(工業情報化省)・電気通信研究院華東分院(上海華東電信研究院)と天津市康凱特軟件科技有限公司が共同で設立したもので、モバイル通信設備(携帯電話・タブレットPC)の機能、パフォーマンス、互換性、安定性の自動テストを行う。
米市場調査会社IDCの報告によると、2012年第3四半期の中国のスマートフォン出荷台数は6千万台を突破、前四半期比で38%増となり、携帯電話市場全体の9%増を大きく上回った。業界関係者は「スマートフォンブームにより、100億元規模のモバイル端末自動テスト市場がけん引される可能性がある」と指摘する。
モバイル端末の自動テストは、通信キャリア、チップ・プラットフォームの設計会社、携帯電話の設計・製造メーカー、携帯アプリ・ソフトのプロバイダーなど、様々な業界に関わる。中国のモバイル端末自動テスト業界は2010年ごろから徐々にスタートし、大規模な企業の数は10社に満たない。
康凱特軟件科技有限公司の趙頌東総経理は「もし全ての分野の市場占有率を足し合わせれば、市場規模は100億元に達する。中国における自動テストを見ると、国外機関と国内機関のシェアは3:7となっている。特に携帯アプリのテスト業界は潜在力を秘めている。工業情報化部がスマートフォンの安全管理強化を明確に打ち出したのを受け、一部の設備製造メーカーはすでに第三者アプリに対する自動テストを始めている」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年12月18日