中国の特許件数が五カ年計画の目標に近づく
国家知識産権局が先日発表した統計によると、10月31日までに中国の1万人当たりの特許件数は昨年末の2.37件から30%増加の3.09件に達し、第12次五カ年計画綱要の目標である3.3件に大きく近づいた。
今年7月、中国は特許承認数累計100万件という目標をわずか27年間で達成した。これは世界で最も短い時間での達成となる。
2011年に国家知識産権局が受理した国内専利(特許、実用新案、意匠)出願数は前年同期比32%増の163万件に達し、世界首位に躍り出た。このうち特許出願数は世界全体の4分の1を占めた。2011年に中国が特許協力条約のルートを通じて提出した国際特許出願数は前年同期比33%増の1万6000件に達した。これは世界4位で、3年続けて世界最大の伸びを示した
近年、中国の専利構成は最適化が進み、イノベーションの主体としての企業の位置づけが日増しに明らかになっている。今年1--10月の中国の特許承認数は18万3000件。このうち国内承認は前年同期比33.3%増の12万件で全体の65.6%を占めた。国内特許承認数のうち企業への承認が6万4000件で全体の53.3%を占めた。専利全体の承認数は前年同期比31.9%増の計101万4000件。中国の有効特許に国内の占める割合は前年同期比3.9ポイント増の53.5%で、革新能力で中国と外国の差が徐々に縮まっていることを物語っている。
中国の国民経済の要となる分野で専利の果たす役割は次第に重要性を増している。中国のエネルギーが石炭中心で、石油・天然ガスが相対的に不足する中、神華集団と中国神華煤制油化工公司が独自開発した「石炭直接液化方法」によって、石炭を直接液化するという技術面の世界的難題が一挙に解決され、中国は100万トン級の石炭直接液化の主要技術を掌握した世界唯一の国となった。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年12月9日