世界スパコンランキング 米タイタンが首位に
日本の「京」が2位、中国の「天河-1A」が8位に 米エネルギー省は12日、同日発表されたスーパーコンピュータの世界ランキング「TOP500」で、同省のオークリッジ国立研究所が持つ「タイタン」が、1秒間に1京7590兆回の演算速度で1位に輝いたと発表した。新華網が伝えた。
「タイタン」の敷地面積は一般的なバスケットコートに、消費電力は小さな町の電力消費量に相当する。「タイタン」には56万個以上のプロセッサが搭載され、理論上の演算性能は1秒間に2京7000兆回に達する。将来的には気候変動、再生エネルギー、核エネルギー研究のシミュレーションに利用される。
米エネルギー省のスティーブン・チュー(朱棣文)長官は同日の声明の中で、「高い性能のスパコンを持つ国家は、国防・科学・医学・エネルギー等の分野で強みを持つことができる」と指摘した。「タイタン」は米エネルギー省のその他のスパコンと共に、米国のイノベーションの優勢を確保するためのツールとなる。
同日発表された同ランキングのうち、米ローレンス・リバモア国立研究所の「セコイア」、理化学研究所の「京」、米アルゴンヌ国立研究所の「ミラ」、独ユーリッヒ研究所の「Juqueen」が2-5位を占めた。今年6月に発表されたランキングでは、「セコイア」が首位となっていた。