新浪微博、微博と改名して米でIPOへ

　新浪微博はこのほど名称を微博に変更し、米国証券取引委員会（SEC）に名称変更後に修正を加えた株式発行による資金調達に関する文書を提出した。微博はナスダック市場での上場を予定している。「新京報」が伝えた。

　▽調達資金の半分は債務償還に

　同文書によると、新浪微博の米国での上場企業の名称は「Weibo　Corporation」になる。新浪微博は先月27日、「新浪」の2文字を取って名称を「微博」に変更。微博はナスダック市場での上場を明らかにしているが、IPO発行価格や上場の時期については明らかにしていない。修正が加えられた同文書をみると、株式コードは「WB」だ。

　新浪微博は先月15日にIPOを申請し、最大で5億ドル（約519億円）の資金を調達する計画を明らかにした。このうち2億5千万ドル（約259億円）は新浪公司から借り受けた資金の返済に充て、残りは技術投資と製品開発に利用して、営業販売業務を拡大したり、運転資金に充てたりする。同文書によると、微博の取締役会は現在、3人の取締役で構成され、新浪公司の曹国偉最高経営責任者（CEO）が主席に、同公司の杜紅最高執行責任者（COO）が取締役に、中信資本持ち株有限公司の張懿宸董事長（会長）が独立取締役（社外取締役）に就任するという。

　微博はつい先日、阿里巴巴（アリババ）が微博株を買い増しして30％を獲得したとの通知を受け取った。阿里巴巴は13年4月に5億8580万ドル（約607億円）を投入し、微博の株式の18％を獲得している。

　▽阿里巴巴と手を結び収入が連続アップ

　阿里巴巴と新浪は13年から手を結んでいる。昨年4月、阿里巴巴は新浪微博の株を購入すると同時に、「今後3年以内に新浪微博に約3億8千万ドル（394億円）の営業販売収入と社会化されたeコマースの収入をもたらす」と約束した。定められた3年間に、阿里巴巴は新浪微博に広告収入を切れ目無く与え続けるとみられる。

　13年第2四半期（4-6月）から、微博の収入も期を追う毎に大幅に増加するようになり、広告収入は第2四半期が前年同期比209％増加、第3四半期（7-9月）が同125％増加、第4四半期（10-12月）が同163％増加した。同文書によると、微博の13年度の広告・営業販売収入1億4800万ドル（約153億円）のうち、阿里巴巴からのものが4913万5千万ドル（約50億円）と約3分の1を占めた。（編集KS）

　「人民網日本語版」2014年4月2日