上海農商銀行が上海自由貿易区に進出
上海農商銀行上海自由貿易試験区支店がこのほど発足した。中国(上海)自由貿易試験区に農村の中小金融機関が支店を設立したのは、今回が初めてのケースだ。
同行の侯福寧頭取によると、同行は現地で「三農」(農民、農村、農業)に金融サービスを提供する主力軍として、これまで培ってきた優位点を発揮し、農業に関わる特色ある業務をうち出し、同試験区を土台とした協力プラットフォームを構築し、複製可能な自由貿易試験区の金融サービスモデルを形成し、サービスを全国の農業信用システムに広げていくという。
同支店は同試験区の顧客に重点的に軸足を置き、オフショア金融、国際貿易融資、外貨決済と通貨の両替・購入などの業務を中心に据える。同行には現在、国際貿易融資商品が20種類近くあり、幅広い分野をカバーしている。このうち国境を越えた人民元業務や金融派生商品(デリバティブ)などの業務については、全国農商銀行システムに加盟する金融機関で取り扱い資格を取得したのは同行が初めてだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年11月19日